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きみの知らないぼくのはなし

たまに詩とか脚本とか書いてます。@poem_bot_myok
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月の華

『月の華』

冷たい風が頬を刺す
うつむいてたから 気付かなかった
今日は満月

重たい足取り 進めない
逸らしてたから 見落とした
こんなところに 居たんだね

暗がりの中 ひっそりと
申し訳なさそうに咲く それは

踏まれたって 蹴られたって
あなたが見てくれなくたって
私はずっと待ってたよって
聞こえない叫び声 あげている

小さい影が 泣いている
強がってるだけと 解らずに
ここに ひとりで居たんだね

振り向きもせず 頑なに
肩を震わせているそれは

あの時だって 今だって
どんなに寂しい夜だって
私はひとりで大丈夫って
痛みを隠して 揺れている

ほんとのほんとは 怖いんだ
今にも消えてしまいそう
誰かに守ってほしかった
ずっと触れてほしかった

踏まれたって 蹴られたって
見てないことを 解ってたって
夢見てるの 伸ばされる手

会いたくて 会えなくて
心のトゲが 痛くたって
私はずっと待ってるよって
消えない涙を流してる
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